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地積更正(ちせきこうせい)とは?
地積更正とは、
登記されている土地の面積(地積)が、実測した面積と違う場合に、それを正しく修正する手続き のこと。
土地家屋調査士が測量し、筆界(本来の境界)を確定したうえで、
法務局に「地積更正登記」を申請することで面積が正式に書き換わります。
なぜ登記面積と実測面積が違うことがあるのか?
① 昔の測量精度が低かった
昭和〜平成初期までの測量は、現在ほど精密ではなく、
手測り・目視の誤差がそのまま登記面積に反映されていることがあります。
② 分筆や境界の復元でズレが生じた
昔の杭が動いていたり、正しく復元されていなかったケースも多いです。
③ 公図や古図がそもそも不正確
特に農地・山林・古い宅地では、
元の公図自体が正確に作られていない地域もあります。
地積更正のメリット
地積更正をすると、次のメリットがあります。
- 不動産売却で有利(面積が正確になる)
- 固定資産税が正しくなる(過大評価の修正が可能)
- 境界トラブルを未然に防げる
- 資産価値の把握が正確になる
とくに売却・相続前の土地では大きな価値があることも。
地積更正と分筆の違い
| 手続き | 内容 | 境界の確定 | 面積の変更 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 地積更正 | 面積を正しく修正 | 必要 | あり | 実測と登記の差を直す |
| 分筆 | 土地を分ける | 必要 | 分けた結果増減あり | 相続・売却で土地を分ける |
地積更正の流れ
STEP
資料調査(登記簿・公図・測量図のチェック)
過去の情報が正しいかどうかを確認する。
STEP
現地測量(筆界点の確認)
- GPS・トータルステーションで正確に測量
- 既存杭の位置確認
- 必要に応じて復元杭を新設
STEP
筆界の確定(隣地立会い)
面積を正しく出すために、境界点を明確にする。
STEP
面積の計算・図面作成
- 地積測量図
- 境界確認書
- 座標一覧
などを作成。
STEP
法務局へ地積更正登記を申請
これで登記面積が正式に書き換わる。
地積更正にかかる費用
地積更正は確定測量とセットになるため、
費用の目安は次の通りです
● 30〜50万円が一般的
内訳としては、
- 資料調査
- 現地測量
- 隣地立会い
- 図面作成
- 登記申請(調査士代行)
などが含まれます。
土地が広い・隣地が多い・官地が絡む場合は+10〜20万円になることも。
地積更正が必要になる典型ケース
- 売却予定の土地で実測してみたら面積が合わない
- 隣地との境界確定時に面積誤差が発覚した
- 相続で土地を分配する前に正確な面積が欲しい
- 測量したら登記面積より広い/狭い結果が出た
- 過去の登記面積が明らかに不自然な形になっている
よくある質問(FAQ)
Q. 面積が1㎡違うくらいでも地積更正が必要?
A.必要です。ただし実務では5㎡・10㎡単位の誤差が多い印象です。
Q. 地積更正すると税金は変わる?
A. 固定資産税・相続税評価額が修正されることがあります。
Q. 隣地の同意が必要?
A. 必要です。筆界を確定させるための立会いが必須です。
まとめ:登記面積と実測が違うなら、地積更正
地積更正は、
土地の価値・取引・税金・トラブル回避
すべてに直結する非常に重要な手続き。
少しでも「面積が違う気がする」「登記内容が古い」と感じたら、
早めに専門の調査士へ相談するのが安全です。


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